病院を受診して、処方せんを調剤薬局にもっていくと、「お薬手帳をお持ちですか？」と質問をされると思います。
何のために使うの？
- 同じ薬を飲まない様に
薬は一か所でもらうけれど、症状が様々だと内科、婦人科、耳鼻科、皮膚科など何か所かかかる事があります。
もしかしたら、同じような薬をもらっている可能性があります。
歯科で痛み止めの薬、整形外科でも痛み止めの薬を飲んでいたり。実は同じ様な胃薬を飲んでいたり・・・。
ジェネリック医薬品の普及もあり、成分が同じでも薬の名前が違う薬が増えてきています。
そして一緒に飲むと、効果が強く出てしまったり、弱まってしまったり、そんな薬の組み合わせもあります。
悪い組み合わせで飲んでいないか、薬局でお薬手帳を見て確認します。
- 今まで飲んできた薬がわかる
薬局で発行されるシールを貼り続けていくと、以前何を使っていたかがわかります。
もしお医者さんが変わった時など、以前使った事がある薬がパッと見てわかるので非常に便利です。
例えば前に使っていた薬で効果がなかった薬など、それが分かっていれば伝える事ができます。
お薬手帳は薬局だけで出すものではなく、必要時は診察する時も出すと便利です。
- アレルギー歴、副作用歴がわかる
何かを食べてアレルギー症状が出た事がある、ある薬を飲んで副作用が出た事がある。
こういった情報をお薬手帳に書いてあると、再び同じ薬を飲まない様に注意する事ができます。
その際に重要なのは、薬の名前をきちんと書いておいてほしい！
カタカナの並びで覚えられないのはわかるのですが、自分の体を守るためです。
副作用の症状も一緒に書いてもらえるともっと良いです。
- 災害時など万が一の時に薬の内容がわかる
何も見ず自分は何の薬を飲んでいます。と伝えられるでしょうか？
災害時はカルテはおろか、薬の供給もどうなるかなんてわかりません。
そのためにお薬手帳を持っていると何を使っていたいかがわかるし、代わりになる薬を検討できます。
まずは1冊だけにする！
いろいろ書きましたけれど、大事なのは1冊だけにすること。
病院3か所通っているから3冊ある。ではお薬手帳の役目を果たせません。
もし何冊か持っていたら、1人1冊にしてください。自分はもちろん、ご家族、お子さんの見てあげてください。
最近は電子化も進み、アプリもでています！
そして、健康食品、サプリメント。
これらは薬ではないけれど、薬となんならかの反応を起こす可能性もあります。
こういう事も記入しておいてもらえると、医療者に情報提供ができます。
まとめ
働いていた時に感じていた、お薬手帳こう使ってほしいのに！と思った欲求をぶつけてみました。笑
個性あふれるお薬手帳たちに、驚きと笑いの連続でした。
医療者と患者さんの交換日記の様に使ってください。
今日も読んでくれてありがとうございました。
関連情報
アスコム
売り上げランキング: 66,334
読書会開催情報はこちら
薬剤師の経験を生かした女性の健康をテーマにした読書会を開きます！詳細は開催情報ページをご覧ください。
